昨日に引き続き、今日も古いゲームミュージックを聴いている。
"OFFICIAL GAME MUSIC SOUND SILPHEED"、GAME ARTSからMEGA-CD向けに出たシューティングゲームのサントラである。
「SILPHEED」はシューティングゲームの一種。
ストーリーは、プレイ中のデモシーンで流れるナレーション(の和訳)を引用するのがいいと思う。
3075年、各移民星系を、突如、太陽系無人艦隊が襲った。母星・地球にある銀河ネットワーク中枢フォトンコンピュータ「グレイソン」システムが謎のテロリストグループにネットワークジャックされたのだ。テロリストのリーダーは「ザカリテ」と名乗った。
いま、銀河連邦各星系の残存艦隊はザカリテを討つべく集結、太陽系まであと64光年の距離にあった。大改修、強化した有人宇宙戦術戦闘機SA-77シルフィードを切り札とし、残存艦隊は反撃に転じたのである。
目指すは母なる星、地球!
そしてそのオープニングデモが、このストーリーに負けないほど格好良くて、感涙ものなのだ。
今からすればたいしたことのない映像でも。
たとえ解像度が低くても。
たとえ色数が少なくても。
日常を離れゲームの世界に没入するには最高の導入である。
その完成度の高さは、PS2版SILPHEEDのムービーでも、ほとんど同一の絵コンテが採用されていることからも伺い知れる。
……
ゲーム本編ばかり語ってしまったが、音楽もこれに負けないほど良い。
コンピュータミュージックの特性を活かして、人にはとても演奏できないような細かなビートの効いたサウンドが、音のシャワーとなって取り囲む。たとえればワインか、主張の強い素材を巧みに使いこなした料理の様である。